キッチンにうずくまる私を、夫は毎日椅子に座って見ていた
このブログには、「ブログのきっかけ」というカテゴリがある。
今までどういう経緯があって、このブログのテーマである「夫と自分を切り離す」に至ったのか、書こうと思っていた。
しかし、これが本当につらい。
自分の肉を鋭い大きな、刃が白く光るナイフで薄く少しずつこそげ取っていくような
そんな気がおかしくなるような辛い辛い作業だ。
ただ、前回のブログに刺激されたので
さくっと、書いておこうと思う。
退職する前後、もう私の体はぼろぼろだった。
24時間、365日、生理の日も生理じゃない日も
お腹が痛くて痛くて、一日ほぼ寝たきり状態だった。
理由はわからないけど、朝がとにかく辛かった。
毎日毎日、朝食を作るのが精いっぱい。
朝食を作り終えるころには、毎日痛みでキッチンにうずくまっていた。
夫は、その度に食事を待つダイニングテーブルから、椅子に座って聞いてきた。
「大丈夫?」
でも、夫の体が動くことはない。椅子に座って聞くだけ。
食事を作り終わった私は「大丈夫。」と答え、「ごめん寝る」といって寝室に行く。
これが朝の異常なルーティーンだった。
何も言わずに、とにかく席を立って朝食づくりを変わってほしかった。
当時の私は、自分の体調に精一杯だった。
夫の毎日の態度は、「何かがおかしい。何かがおかしい」と感じていた。
でも、あまりに自分自身に精一杯で、何がおかしいのか。もしかしてこれってものすごくおかしなことなんじゃないか、という事を言語化出来ていなかった。
これは、夫からしたら「言ってくれればよかったのに」案件なんだろう。
でも、今の、言語化出来る精神状態の私からしたら「異常」案件である。
これから、心や体が激しく傷つくことがあっても
この人は「言ってくれればいいのに」と言い続けるんだろう。
一番辛い人(私)が、ボロボロになった心と体で更に頭を使って、言語化して、傷つけないように気を使いながら、「〇〇してほしい」と伝え続ける必要があるのだろう。
自分が命にかかるような病に伏したときも、きっとその状況は変わらない。現に義父は全く持ってその状況で亡くなっていった。そんな自分の未来を想像したら、ぞっとした。